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じゅうたんの存在はやがて大きなものに

2018.09.02

以前、アートギャッベをお選び頂いたお客様からこんなお話を伺いました。

「子供にこのじゅうたんを使ってもらって

大きくなってもずっと使ってもらう。

ひとり立ちして、家を離れて、

たまに実家に帰ってきたら、まだその絨毯が家にあって。

そんな体験をすると、ひとつのものを長く使いこと、

良いものは大切に使うことによって長持ちすること、

ものに愛着を感じること、そういうことを体感してもらいたい」

 

 

そのお客様は実際にご自分がそういう経験をされていたようで、

小さいころから手織りの絨毯が家にあって、今でもご実家にあるそうです。

その体験があるから、同じことを子供にも伝えてあげたい、とお話してくださいました。

 

大量生産の時代がすすみ、手仕事のものはずいぶんと少なくなった中で、

身近に、いつも使うものの中でこういう体験ができるものが少ないので、

本当に大切なことだと思います。

 

 

また、以前にはこんなこともありました。

 

アートギャッベをお選び頂いて、いざお客様のお宅へお届けを、と楽しみに伺うと、

以前から使っていたラグをお引取りする、ということになっていたのですが。

お子様が、「いやだー!!!」と泣いてしまったのです。

 

それまでずーっとあそび場としていたラグがなくなってしまう、ということがとても大きくショックなことだったようで、その時はひとまずラグのお引取りはしないことにしました。

 

その時強く感じたことは、お子さまにとっては小さな頃は特に一番のあそび場がじゅうたんであり、

じゅうたんがお子様にとっての大切な存在だということ。

 

そのじゅうたんが、成長してもずっとそばにあって、ひとり立ちして家を出た後もずっと家にある。

それってとっても大きなことだと思います。

 

 

子供のころは特別何も意識しないかもしれません。当たり前のようにそこにある、それがいいのだと思います。

でもその当たり前のものが

自然の素材で、

人の手で

大切につくられたものであること。

だからこそ、長く使えるものであること。

それはのちのちのそのお子様の価値観に大きな影響を与えるのだと実感しました。

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