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海外出張先での大きな失敗【入社2年目スタッフ】

2019.05.14

こんにちは。

2018年度入社スタッフです。

 

本日は私が入社してからの失敗談をさせていただきます。

私は入社してから数えきれないほどの失敗をしていますが、その中でも海外研修時の失敗をお話しします。

 

昨年私は2度、海外研修へ参加させて頂きました。

今回はその2回目の海外渡航時のお話です。

 

2回目の研修は14日間に渡り長く海外に滞在し、1週目は商品開発・新規お取引様での商談、2週目は海外の職人さんたちと一緒にじゅうたんの検品をしてきました。

じゅうたんの知識、海外の文化、仕事の姿勢と多くを学んだ一方、私の私生活での弱さが表面化した研修となりました。

 

海外では時間と体力との勝負です。

距離的理由から、伝え漏れや忘れ物があれば何週間も期限が伸びる可能性が高く、動き出しもそれだけ遅くなってしまいます。

出国から帰国の間は限られているので、綿密な準備・タイトなスケジュールが必至です。

そのため私たちが海外に行くときには「気概(やりきって結果を残す姿勢)、安全、節約・投資(余分な時間/お金を節約し、ひと・事業に投資を惜しまない)」を掲げ、海外へ出発します。

 

私は学生時代にスポーツなど体を動かすことをほとんどしてこなかったため、海外研修中は自身の体力のなさに不甲斐なく感じていました。

スタッフが一丸となって頑張っている最中に弱音を吐いてしまったりすることも。

チームの和を乱すとはこういう事なのかと身をもって知りました。

 

海外研修1週間目が終わり体の疲れが溜まってきたころ、大失敗をすることとなります。

 

その日は海外出張先での休日。

朝早く起き、皆で世界遺産を見物する予定になっていました。

そんな中、私は出発30分前のスタッフの呼び鈴で目を覚ましたのです。

急いで支度をし、集合時刻ギリギリでホテルのロビーに到着しました。

「ギリギリセーフ!!」

私の頭の中はそれだけになっていていました。

 

間もなく来た移動のマイクロバスに乗り込みます。

その直後、オーナーから一言。

「なにか報告することはないか。」

当時の私には、思い当たる節がありませんでした。

 

「いえ。」と答えると、オーナーから今までにないくらいの形相でお叱りを受けました。

こんなに強く叱られたことはなく、なぜ叱られているのか最初は全く掴めませんでした。

「寝坊したことは問題ではない。なぜ失敗を隠すんだ。」

そう言われて、遅刻しそうになったことのお咎めなのかと感じました。

 

最初は隠したつもりはないと思いながらお叱りを受けていました。

また今思うとひどい話ですが、間に合ったから問題ないのでは?と心の端っこで感じてしまっていました。

バス移動の中、約3時間常に叱られ続けました。

叱られているうちに論点はそこではないという事に気づきます。

 

「ギリギリセーフ!!」と思った裏には、「遅刻せずにお咎めを受けずに済んだ」という無自覚に隠す意思が存在していたこと。

無自覚でも“失敗を隠す心がある”そんな人が将来独立したら、お客様のことを考えない身勝手な商人になるということ。

私が遅刻せずに済んだのには、起こしに来てくれた方がいて、その方の心配をよそに自身はストレスフリーな行動をとってしまったこと。

 

叱られている本当の意味を知り、自身の弱さについて核心に触れられ衝撃を受けました。

情けなさ、申し訳なさ、自身の考えの狭さ、様々な感情が入り混じり、世界遺産へ到着するころには涙を流していました。

 

私は周りの人たちのことを考えておらず、まだまだ幼稚な考え方しかできていない。

この幼稚な考えを卒業して、自分ではなく相手を考えられる社会人になりたい!

初めて自分を客観的に捉えられた出来事となりました。

 

もし腑に落ちないままこの一件を過ごしていたら、どうなっていたことでしょう。

気付かず、あるいは分かったとしても正すことはないと思います。

それだけ私にとって大きな問題だったのです。

 

他のスタッフのブログでもありますが、切磋琢磨が当社の働き方です。

伝え合って競い合って、共に成長していく。

今はまだ教わる方が圧倒的に多い私ですが、これらの失敗を糧に人として成長し切磋琢磨できるよう励みます。

 

 

 

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