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【アートギャッベ】染料“茜(あかね)”のご紹介

2018.06.18

こんにちは。

新入社員の千葉です!

 

ギャッベの赤色は、ひとくくりに言っても、深みのある赤から淡い赤まで多色です。

織子さんが多くの色を組み合わせ独特な赤色を作り、魅力のある一枚の作品となります。

本日はギャッベの赤色に欠かせない染料である「茜(あかね)」を紹介したいと思います。

茜とはその名の通り“赤い根っこ”を持つつる性の多年草です。

根っこにはアリザリン、ルベリトリン酸という赤色の色素の元になる成分が入っています。

そのため草を抜いてみると赤い根が顔を出します。

 

 

古くから止血・解熱などの漢方薬や、着物・織物の染料として人々の生活を支えてきました。

茜は薬にも染料にもなる万能な草なんです!

万葉集でも額田王が大海人皇子に向けて詠んだ

あかねさす紫野行き標野(しめの)行き 野守は見ずや袖振る 」

という愛の歌がありますが、「あかねさす」という和歌の枕詞もこの茜だそうです。

古くから日本でも親しみのある植物だということがわかります。

 

 

ギャッベでは、パウダー状にした茜の根っこを煮詰め染め上げていきます。

 

 

茜と羊毛を大きな窯でぐつぐつと何時間も煮詰めて、煮詰め終わったら天日干しをしていきます。

これを灼熱のイランで煮詰めているのですから大変な仕事ですね。

イランでは染色は男女共同作業だそうです。

この工程を経て色の落ちにくい赤い羊毛に仕上ります。

 

 

赤は織子さんたちにとって「生命力」を表す情熱の色。

このような背景を知っていると赤の持つ色の意味をより深く感じられます。

茜は日本の山地から林の中、さらには道端まで目にすることが出来る草です。

道端の茜を見て、ギャッベの織子さんたちに思いを寄せてみるのはいかがでしょうか。