こんにちは、いとうです。
前回につづき、イラン旅行記をお届けします!
アートギャッベを織るカシュガイ族の元へお邪魔してきました。
どんな方が織っているんだろう、どんな生活をしているんだろうと実際に目にするのが楽しみでなりませんでした。
今もなお、遊牧しながら生活している方も少ないですがいらっしゃいました。
定住した方が暮らしやすいため段々と遊牧民は減っているそう。
羊を放牧させて、飼いながら自給自足のような生活をしています。
遊牧をしながら水を求め、羊を育て生活するのは非常に大変なようです。
今も遊牧生活をするカシュガイ族の方へ、なぜ定住しないのか聞いてみると、大地や太陽や水や山から得られるものは沢山あり、これが家族の伝統的なスタイルだから…とおっしゃっていたのが印象的でした。
伝統的なマシュクというヤギの皮でできた皮袋。
中に羊のミルクを入れシェイクをして、チーズを作るのが日課です。
この袋は15年も大切に使っているそうなので驚きです。
遊牧民にとって欠かせない水。
枯れ果てた大地の中に美しい山からの水で作られた井戸がありました。
また、近くには手作りの冷蔵庫が。
川の上に作ることで、蒸気で涼しくなるそうです。
昔ながらの知恵をそのまま大切に残し受け継ぐ生活。
イランの人々と一緒に過ごして、人との出会いや食物、道具を大切にしている人々だなぁと感じました。
ご飯を食べている最中もその後も、家族でお話をしたり、トランプをしたり家族との時間を大切にしています。
そんな生活に寄せてもらって、本当に大切なものに気付かされたような気がします。
私たちにはテレビや本やゲームなど…自分の好きなものを手に取り、使える道具があります。
夕食のあと、一週間に一度は何も使わない日を設けて、家族とゆったりとした時間を過ごすのも良いかもしれませんね。
そんな日の夕暮れにちょうど目にした最高の景色。
イランのザクロス山脈が夕日の色で赤く燃える様に輝いていました。
「赤」は命の色、炎の色、そして夕日に照らされた山の色。
一日の終わりを表し始まりを彷彿させる自然界にある特別な色。
じんわりと心に染み込むようなぬくもりがそこにはありました…。