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長く使い込まれた”オールドギャッベ”

2018.11.04

こんばんは。

新入社員の千葉です。

 

ユーズドの服やクラシックカーなど、ヴィンテージ品は希少性が高く、いつの時代も人気がありますね。

自分が生まれる前から使われてきたものだと思うと、お宝を持ってるような感覚になります。

 

ギャッベにもヴィンテージ物があり、私たちはそれをオールドギャッベと呼んでいます。

オールドギャッベは希少性が高く、数は少ないですが、お店ではいくつかのオールドギャッベを取り揃えています。

オールドギャッベの特徴は、毛並みがとてもなめらかな点です。

何十年も使われたギャッベは、その長い年月を経て徐々に毛束がほぐされていきます。

新しいギャッベもなめらかなさわり心地ではありますが、オールドギャッベはさらになめらかな肌触りへと変化していきます。

お店にいらっしゃるお客様も、オールドギャッベを触って、そのさわり心地の違いから驚かれることが多いです。

 

 

お店のオールドギャッベを一枚だけ紹介します。

こちらのオールドギャッベはお店の中で一番大きなサイズです。

 

約170×240㎝サイズ

 

こちらは20年ほど、織り手の女性が暮らすイランで長い間使われてきたギャッベです。

中央両端に織りこまれた2本の生命の樹は最近のギャッベではなかなか見られないデザインで、時代を感じる文様となっています。

生命の樹の周りにちりばめれれた、円形の中にかぎづめのような文様は羊の角と呼ばれています。

こちらも最近では見られない独特なデザインです。

 

またこのオールドギャッベで私が素敵だなと思うポイントはこのギャッベに織り込まれた文字です。

見方によれば小文字のアルファベットにも見えるこの模様は、織り手の女性のサインと言われています。

この文字はペルシャ数字で書かれています。織り手の女性たちには誰が作ったギャッベか分かるように、各々にマイナンバーのような数字が割り振られています。女性たちはその数字を名前の代わりとして、ギャッベに織り込んでいるのです。

何十年前の織り手の女性が入れたサインを現在に生きる私たちが見ているとは、なんだかタイムスリップをしたようでロマンチックですね。

 

ボー・デコール横浜店ではオールドギャッベのほかにオールドキリムも展示をしております。

時を経て、現在まで愛され続けてきたギャッベやキリムたちをお店で体感してほしいと思います。

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