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「詫び寂び」を感じる、風景画のアートギャッベ

2018.11.23

こんにちは。

新入社員の千葉です。

 

ギャッベには、織り手の女性が住むイランの景色を描いた風景画のギャッベがあります。

本日は風景画の中から、私のお気に入りのアートギャッベをご紹介します。

 

イランは乾燥地帯が多いです。そのため、大地はほとんどが岩や砂で覆われています。

このアートギャッベはそんな厳しい環境の中に咲く、赤い花々を描いた作品です。

後ろの枯れた木や、乾燥した大地にこうべを垂れながら咲く花々。

見ていると木枯らしのような乾いた風が通り過ぎていくようにも感じます。

 

少し物悲しい景色にも見えますが、このアートギャッベは私のお気に入りのギャッベです。

日本人には「詫び寂び」という独特の美意識があります。

私はこのアートギャッベに日本人の「詫び寂び」の感性にとても近いものがあると感じているのです。

 

詫び寂びの感性で代表的なのは日本庭園かと思います。

経年劣化で苔むした灯篭など、寂びれた空間を演出することで、見る人に静寂さを感じさせます。

その静寂さから醸し出される、雑音のない、静かなゆったりとした空間が日本庭園の魅力ですね。

 

先ほどのアートギャッベも、日本庭園を見ているときと同じような静けさを感じさせてくれます。

乾燥した大地と枯れた木から連想される音のない景色。

どことなく寂しく咲く花々がその静寂さをより感じさせ、寂しくも心落ち着く一枚に見えます。

この見ていると心を落ち着かせてくれる雰囲気が、私のお気に入りの理由です。

 

アートギャッベの感じ方は十人十色。

色々なアートギャッベを見ていくことで、きっとご自身の感性や考えにピッタリくるものが見つかることでしょう。

想像を膨らませながらギャッベを見て、お気に入りを探していただけたらと思います。

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