こんにちは。
私はアートギャッベⓇの選定人として、年間3~4度ほどイランに渡航します。
担当して1年以上になります。
よく、聞かれることがあります。
言葉の問題です。
イランって何語?
どうやってコミュニケーションをとっているの?
先に結論からお答えすると、イランは「ペルシャ語」が公用語です。
「アラビア語」としばしば混同されますが別の言語です。
(ただ、共通する文字などは多く、また「右から左へ書く、読む」というルールも同一です。
ペルシャ語の方が文字数(英語で言うアルファベットの数、日本語で言う仮名の数)がアラビア語より多い、
単語で異なるものがあるなどの違いがあります)
私のペルシャ語の語学力はどの程度か?
これも結論から言うと「挨拶が交わせる程度」です。
ほとんど読み書き会話はできません。
出来るようになったらいいな~…とは思いつつ、なかなかそういきません。
もちろんペルシャ語がとても難しいというのもありますが、その最大の理由は、「英語」があるから。
「英語」って便利なんだな、と人生ではじめて感じています。
イランの方たちと我々とは、お互いに日本語とペルシャ語という、世界的に見れば少数の民族しか使わない言語話者になるわけです。
そんなとき、いまや「世界語」といえる英語が存在することは非常にありがたいのです。
実際にはイラン国内でも英語が話せる人は少なく、
(体感では日本にいて英語を話せる人と同じかちょっと少ないかな~というくらい)
私が伺う工房でも、話せる人は数人です。
しかしほとんど理解できないペルシャ語に比べ、英語はやはり理解しやすいです。
私自身英会話が得意というレベルではなく、単語がなかなか出てこなかったりします。
でも相手も英語がネイティブというわけではないですから、お互いに「へたくそな英語」は聞き取り易かったりもします。
選定という仕事に際しては、現地で会話しながらの価格交渉などの場面は実際にはそう多くありません。
一方でしっかりとこちらの要求を伝えなければいけない場面や、ディスカッションが必要な場面もあります。
そんな場面の為に、少しずつでも学ぶようにしていますし、
今はGoogle翻訳もありますので、そういった現代のツールも活用しています。
採用活動をしていると、よく学生さんからも「語学力は必要か?」と質問があります。
私からお答えするとしたら、
「現段階で必須ではないが、いずれ必要になるかもしれない。経験から言えば、人は必要に迫られたり、伝えたいことがあれば比較的できるようになりやすい」と思います。
(ただし行く国や交渉の内容などで必要なスキルは変わってきます)
海外にも活躍の場を広げるために、もちろんあったらとても役立つスキルです。
さて、私も勉強しないと…