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伝統的な東洋の織物。「キリム」

2018.09.15

こんにちは。新入社員の千葉です。

本日は伝統のキリムという織物のご紹介です。

 

キリムはトルコ・アナトリア高原から中央アジアの広い地域に住んでいる遊牧民が織る、平織りの織物のことです。

ウールで作られる平織りを「キリム」と総称しているので、長い歴史の中で部族ごとに発展を遂げたキリムは実に多種多様で、人を惹きつける魅力があります。

あるお客様で、織物が好きで休日にはキリムを探してお店巡りをするというお話も聞きました。それほどキリムは種類が豊富で奥深い織物なのです。

 

ボーデコール横浜店ではそのような個性的なキリムを多く展示しております。

本日はそのキリムたちを少しだけご紹介いたします。

 

カシュガイキリム

ギャッベの織子さんで有名なカシュガイ族が織ったキリム。カシュガイ族が織るキリムはリバーシブルで使うことのできるスリット織りと言われる技法で織られています。

カシュガイキリムはギャッベと同様、文様が描かれるのが特徴です。写真のギザギザは太陽の光を表すそうです。抽象的な文様は見る人に想像力を与えてくれます。織子さんが暮らす風景を想像しながら楽しめる一枚です。

 

ローズキリム

ロシア近くのモルドヴァ共和国という国で伝統的に織られてきたキリムです。

織り物とは思えないくらい、アート性があるローズキリム。それもそのはずで、このキリムは壁の装飾用にと作られた、見せるために作られた織り物なのです。

カシュガイキリムは抽象的な文様が描かれるのに対し、ローズキリムは黒地に花や鳥をまるで絵画のようにリアルに表現しています。装飾用となっていますが、元々キリムはウールで作られた丈夫な織り物ですので敷物としても使っていただけます。

 

コンヤキリム

トルコ・アナトリアキリムの中でも最高峰の品質と言われているのがコンヤキリムです。

アナトリアキリムは伝統的な文様を残しながら、模様を変形させたり、大胆な色使いなどアレンジを加えた個性あふれる一枚に仕上がります。

個性的なキリムが多いのでたくさん見ていても飽きない楽しみがあります。

 

キリムは日本の生活にいいアクセントとなります。

壁や吹き抜けのスロープにかけて飾るのも絵画を飾っているみたいで素敵です。また、丈夫なのでチェストの下に敷いてじゅうたんの代わりに使うこともできます。

キリムの使い方は幾通りもあります。

現地の織子さんも寝具の目隠しにキリムを使い、普段の遊牧生活を華やかに暮らしています。

アート性のあるキリムは暮らしを彩ってくれる心躍らせるアイテムです。

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