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ギャッベの色に想いを込める 【青編】

2020.04.14

こんにちは。

皆さんはアートギャッベを選ばれるとき、何を基準に選んでいますか?

好きな色、好きな柄、お部屋の雰囲気、憧れの色などなど、様々な想いを持って数あるアートギャッベの中から、自分の一枚を選び抜いていると思います。

アートギャッベを選ばれた方の中には、自分が選ぶとは思ってもみなかった色を選びましたという方も多くいらっしゃいます。

草木染めで作られたアートギャッベの色は、華やかでありながら見ていると心が安らぐ不思議な魅力をもっています。

アートギャッベに織り込まれる文様に家族の健康や愛情が込められているように、使われている色にも織り手の女性の想いが込められています。

そんなアートギャッベの色の中から、今回は「青」についてご紹介します。

一言で青と言っても、深い濃紺から淡い水色まで、その色合いは様々です。

 

 

アートギャッベに織り込まれる青色は、空をイメージしていることが多いそうです。

晴れた日はなんとなく気分が明るくなるように、大自然の中での過酷な遊牧生活も、明るい晴れやかな空があるからこそ、家族と共に楽しく過ごすことができるのかもしれません。

そして、青に込められたもう一つの意味は、水への想いです。

イランでは、年間を通してもおそよ230ミリ程しか雨が降りません。

日本では台風などの接近によって一日の降水量が200ミリを超えることがあることを考えるといかに少ないかがわかります。

織り手の女性に暮らしの中で嬉しいときはいつ?という質問をしたところ、家族の結婚や子供が生まれることと並んで雨が降ることが上げられるくらい、雨が織り手の女性たちにとって喜ばしいできごとであると言えます。

常に家族との暮らしを明るく支えてくれる青い空。

乾いた大地を潤し、作物を実らせてくれる恵みの雨。

そして、生きていく上で欠かすことができない水。

織り手の女性たちにとって大切なものを表すこの青色を織り込むことで、青空のもとで水に恵まれた豊かな暮らしができることを願っているのかもしれません。

今度青色のアートギャッベを見る時は、遊牧生活で見る青空の色や、何カ月かぶりに降った雨の色を思い浮かべながら見てみてください。

今までは何とも思わなかった青色が、いつもとは違った色で見えるかもしれませんよ。

 

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